
2月4日、風が強い。 この島に嵐が直撃しておる。 このような嵐は、冬の西海岸ではよくあることらしい。 こんな日は、外に出かけるに限る。
嵐ならばやはり海岸であろうと、お気に入りの潟湖へと赴いた。 案の定、沢山の人が暴風をエンジョイしに訪れていた。

さて、鳥たちは、と眺め回すと…お、おるおる。 いつもの鴨たち、風雨にさらされて辛そうである。 頭を風に立てて、目を瞑っているさまは、いかにも勘弁してくださいといった様子である。 岸に上がってじっとしているのは真鴨、尾長鴨、アメリカ緋鳥たち。 その向こう、岸近くの水面では、潜水鴨たちである鈴鴨や姫羽白、頬白鴨たちが固まっている。 かれらはこんな風の日でも水上のほうが心強いらしい。

岸辺には鴎たちもわんさとおった。 こちらも風を耐え忍ぶ様子ではあるが、鴨たちに比べると余裕そうである。 首をすくめた様子は、強風に慣れている様子であるし、目だって開けちゃっている。 しかしまあ、嵐の耐え方も、鳥それぞれといったところか。
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