
25日、探索地をハワイ島へ移す。 ハワイ島は諸島を通じて最も面積が広く、また標高の高い山を有する、火山活動で有名な島だ。 麓から山頂までの標高としては、ヒマラヤ山脈をしのいで世界最高であり、それはつまりひとつの傾斜に様々な気候をもたらし、しいては多様な生態系を育むことに繋がっておる。 それゆえ、予のハワイ島に対する期待は自ずと高い。
さて、前置きはこの辺にして、我らは晴天に恵まれつつハワイ島東部の町ヒロへと無事たどりついた。

ハワイ島初日、まずはヒロの街中やその周辺を小手調べに廻ってみる。 街中の公園を廻っているとよく見かけたのが、この者、シマキンパラである。 オアフ島では見なかったが、こちらの島では栄華を誇っておるようだ。 他にも、イエスズメやカノコバト、チョウショウバトなど、オアフ島でお馴染みの顔ぶれも見られる。
最初に訪れた町の外れの池には、ゴイサギやハワイオオバンがたくさん集まっておる。 ハワイでお初、オオアオサギもおる。 このものは図鑑や資料に記録が無いのだが、新参者であろうか?

次に、街の中心部にある公園と、そこの池を訪れる。 ここには水鳥たちがたくさん集まっておる。 家畜品種のアヒルやガチョウ、バリケンに、マガモやアメリカヒドリガモ。 日本でお馴染みのヒドリガモも見られる。 渡り鳥では、ムナグロを始め、メリケンキアシシギ、シジュウカラガン(写真)は初めて目にする小型の亜種であるし、コクガンも渡ってきておるようだ。 ふむ、なかなか楽しめる公園であるな。

それから、マガモの群の中に、様子の少し異なるものも見られる。 ほとんどメスのマガモと姿かたちは変わらないのであるが、嘴の色が通常と異なっており、黒い。 これは、ハワイの固有種ハワイマガモであろうな。 最も、純潔であるかは怪しいところ。 なんでも、ほとんどのハワイマガモは、現在では大なり小なりマガモと血が混ざっており、純潔を探すのは難しいとか。 何にしても、初日から様々な鳥たちに出会え、大変満足である。
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