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【 2024/05/16 22:01 】
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Chugach Mts.  六月中旬から約一週間、アラスカへの潜入を試みた。 この地は昨年まで予の本拠地であったため、今回は一時帰郷といった形をとるが、しかしやはり目的は諜報活動。 気分はぐっと引き締まる。 以前に千羽斬りの悲願を誓ったのは、間もなくアラスカを去るという時期であったため、そこには斬り漏らした者達がまだまだおる。 出来うるならば、そのような者達と相見えたい。 予の期待は大きく膨れておる。

 
キイロアメリカムシクイ 六月十二日、アラスカはフェアバンクスに潜入。 内通者のもとに身を寄せて、翌13日より早速、探索を開始する。 早速出迎えてくるのは、街中の林や道路脇の茂みで囀るツグミやアメリカムシクイ、ハエトリの仲間。 今年からかなり真剣に囀りによる識別を鍛えておったので、今まで不得手であった小鳥達もかなり認知できるようになっておる。 今年の予は一味も二味も違うのだ。 
 聞こえてくる囀りは、コマツグミを始めユキヒメドリ、キタメジロハエトリ、ハモンドメジロハエトリ、サメズアカアメリカムシクイ、キヅタアメリカムシクイ、そして写真のキイロアメリカムシクイ(左)にミヤマシトド(下)。

ミヤマシトド 囀りが分かるようになって気付いたのが、キタメジロハエトリが沢山おるということ。 以前この地で生活していたときには気付かなんだ。 ううむ、囀り識別術はやはり重要だ。

アカオノスリ 町を抜け、アラスカ大学へと向かう。 大学の正面に広がる牧草地では、アカオノスリが狩をしておった。 昨年もこの場所にはアカオノスリが頻繁に姿を現しており、見目形も瓜二つであることから、昨年と同じ者であろうと感じた。 故知のものが出迎えてくれたような、なんとも嬉しい気分だ。 この者は鼠を捕まえると、暫くして飛び去っていった。 巣に待つ妻や雛たちに持っていったのであろう。 今の時期であれば、雛鳥たちも間もなく巣立ちを迎えようという、非常に忙しい時期であろう。 健闘を祈る。

サバンナシトド そう、極北の短い夏の真っ只中、生きもの達は子育てにてんてこ舞いの時期である。 草地に暮らすこのサバンナシトドも、雛たちに与える虫を口一杯に詰め込んで、大忙しといった様相だ。 口に押し込みすぎて零れ落ちそうなところを、さらに押し込んで何とか持って帰ろうとしておる。 
 所でこの者、右足の付け根の周りの羽ががっぽりとなくなっており、足の付け根までが丸見えである。 何かに襲われたのだろうか? 右足に異常はなさそうなのは勿怪の幸いだな。

サンショクツバメ 道端の水溜りには、サンショクツバメが集まってくる。 巣材の泥を得るために集まっているのだ。 大学内のビルにはこの者たちの巣が沢山作られており、その習性は日本のイワツバメを彷彿させるものがある。 営巣に適したビルと、夏の乾いた時期でもスプリンクラーによって出来る泥地が提供する巣材。 サンショクツバメにとって、大学構内はまさに理想の営巣地なのであろう。

コシグロクサシギ 丈の低いクロトウヒの森を抜けると湖が広がっておる。 予が湖へ抜け出ると同時に、辺りは騒乱の叫びに包まれた。 水辺で子育てをする鷸や鴎たちが、警戒を叫び始めたのである。 コキアシシギやコシグロクサシギ(写真)がトウヒの頂きに飛び上がってこちらに向かって警告を叫び、鴨やカイツブリたちは岸辺から遠ざかっていく。 やはりここで営巣するカモメやボナパルトカモメたちも警戒の声を発しつつ飛び回り始める。 やがて一羽のボナパルトカモメが予に攻撃を仕掛けて来た。 暫く攻撃をかわしていると、とっておきの技、糞爆弾を予に浴びせおった! この攻撃をまともに食らった予は、退却を余儀なくされる。

アカリス トウヒの森を歩くと、久びさにアカリスと出くわす。 アカリスはこの辺りでは飽きるほど沢山おるが、現在の予の拠点であるビクトリア周辺では殆んど観られない。 人間の居住区に適応したハイイロリスが人によって持ち込まれて以来、そのハイイロリスによって駆逐されてしまったという話である。 何にせよ、久々に観るアカリスは、小柄で好ましく感じた。 少々やかましくはあるが。

ユキヒメドリ やはり森の中でであった、ユキヒメドリ。 カナダのバンクーバー島でも一般的な鳥だが、アラスカのものとは見た目が違っておるものが多い。 この者も懐かしさを感じさせるな。

ユキヒメドリの巣立ち雛 こちらは、そのユキヒメドリの巣立ち雛。 大分羽も生えそろってきており、短い距離を飛ぶことも出来るようになったようだ。 しかし、一人前にはもう一息というところ。 親からの餌を待ちわびておる。
 重ねて述べるが、鳥たちは今が子育ての最盛期。 今回の探索では憑いて廻る条件となるであろう。

ホオジロガモ 本日、最後に紹介するのは子連れのホオジロガモ。 この仲間は、キツツキの古巣など木の洞に営巣する。 また、他の親から雛を奪って家族を大きくしたがる癖があり、なんとも一風変わった鴨であるな。
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【 2006/06/13 10:03 】
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