忍者ブログ <

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


【 2024/05/16 12:38 】
CATEGORY [ ] 
pagetop ∴
globe creek フェアバンクス二日目、北への道を選ぶ。 本当は町の周辺をもう少し探索するつもりでおったが、街中が煙っておるために予定を変更したのだ。 火災によるこの煙、この時期この辺りでは珍しいことではないのだが、火元が人による火の不始末にあるため、事件として人々を騒がせている。 
 フェアバンクスの北方は、幸い煙の影響が届いておらぬのでよい天気である。 ここGlobe Creekでは何度かケアシノスリを目撃していたので、今回はこいつが目当てである。 が、しかし、残念ながら本日はお目にかかれなかった。 もっとも、代わりの収穫は大きかったぞ。

ハシボソキツツキ 実は、最初の収穫は早朝に得られた。 朝早く、アラスカ大学の裏手に広がる森を散策したときのことである。 近くに巣でもあるのか、ハシボソキツツキが予の前に現れ、警戒しておるようだ。 そこを離れ、森をずんずんと進むと、突然目の前を大きな鷹が横切った。 おおおおおおおおっ! オオタカではないか!! 思わず予は棒立ちし、しばらく固まっておった。 オオタカ。 実は今回のアラスカ潜入でぜひ見ておきたかった鳥である。 切りつける余裕こそ全くなかったが、目撃できただけでそれはもう大満足である。

混交林 さて、時を戻して北へ向かった予であるが、山頂へ上りGlobe Creek の一帯をしばらく眺めまわした。 アカオノスリやサンショクツバメが飛び交うのは見られるが、残念なことにケアシノスリは現れない。 諦めて山を下り、小川へと向かう。 なかなか美しい小川で、白唐檜や黒唐檜、白樺の生育する森を縫い流れている。

キタメジロハエトリ 左の残像は、キタメジロハエトリだ。 本当にあちこちでよく囀りを耳にする。 しかし、なかなか切り撮る機会をつかめず、悔しさは募る一方だ。 おのれ、キタメジロハエトリ! おとなしく予に首を預けよ。

黒唐檜の森 その後予は帰路につくが、途中で聞きなれない鳴き声を耳にし、立ち止まった。 茂みで鳴いているのは、ヒメウタスズメである。 これも初めてお目にかかる鳥である。 何とかこやつを切り撮れぬかと奮闘するが、うまく行かぬ。 諦めかけたとき、また違った鳴き声を耳にする。 むむ、今度は何奴?

オナガフクロウ なんと! オナガフクロウの巣立ち雛ではないか!! これは非常に幸運である。 むぅ、そうかぁ。 このような場所で育雛しておるのか。 あちこちから同じ鳴き声がする。 どうやら六、七羽ほど辺りにいるようである。 若鳥の羽がほぼ生えそろってきており、少しの距離なら飛べるようにもなっておる様だ。 

オナガフクロウ2 なかなか愛嬌のある見目形であるな、うむ。 そして足のなんと立派なことか。 

 余談であるが、このオナガフクロウは昼行性の梟で、鷹のように、よく効く目と飛ぶ早さを武器に獲物を狩る、梟にしては少々変わった種類である。

親鳥 こちらが彼らの親鳥。 見ての通り、すらりとした体つきである。 米名では「タカフクロウ」という意味の名を授けられておるが、姿といい習性といいよく付けられた名であるな。 さて、大変にお邪魔のようであるし、そろそろ退散いたそうか。

ムナフヒメドリ ところは変わり、フェアバンクスの東のここは、標高のかなり高いところである。 高山またはツンドラに住む鳥を見たかったのであるが、天候が急激に悪化し、目的を果たせずに退散することになる。 そんな状況で見つけたのは、ムナフヒメドリの巣立ち雛。 自立まであと一歩といったところであろうか。 フェアバンクスに住んでいたころ、冬には自宅の餌台に姿を見せたムナフヒメドリであるが、夏はこのようなところで子育てを営んでおったのか。

白樺の森 激しい雷雨の中を逃げ帰り、今度は白樺の森へ。 天気は持ち直しておるが、湿った土地にあるこの森の中は蚊だらけ。 一難去ってまた一難といったところか。 忙しい一日だな、今日は。

ヒメウタスズメ この森で、幸運にも再びヒメウタドリと再開、見事に切り撮ることに成功する。 こちらは侵入者を警戒する親鳥。 どこへ行っても、まさに子育て一色であるな。

キヅタアメリカムシクイ 無論、この森で子育てを営むのはヒメウタスズメだけではない。 子育て中の小鳥たちは共同戦線を張っておるようで、ミヤマシトドが警鐘を鳴らし始めると、アメリカコガラ、カナダコガラ、ユキヒメドリ、そして左の残像にもあるキヅタアメリカムシクイと、たくさんの種類が予の周りで騒ぎ立て始める。 全くもって、予は嫌われ者である。

マガモ" 水辺にも、雛。 こちらは日本でもお馴染み、マガモ。 池の底にある何かを食べておる。 水面鴨と呼ばれるこの仲間は、水中の餌を食べるときは完全に潜らず、尻を水面上に残す。 ところが、この日初めて知ったのであるが、雛たちはなんと潜れるようである。 盛んに潜水しては餌を漁っている。

コスズガモ 本日は長く付き合ってもらい、感謝しておる。 最後に紹介するのは、コスズガモ。 傾いた日が良い照明となり、見事に切り撮ることができた。 ほかにもビワキンクロやコガモ、ハシグロアビやせぐろかもめなどもおったし、珍しいところではビロードキンクロやコオリガモなども確認した。 いやあ、それにしても長い一日であった。 

PR
【 2006/06/14 11:10 】
CATEGORY [ アラスカへ再び ] COMMENT [ 0 ] TRACKBACK [ ]
pagetop ∴
<<かもめの逆襲 | HOME | アラスカへ再び>>
コメント
コメント投稿














trackback
トラックバックURL

FRONT| HOME |NEXT

忍者ブログ [PR]


フォームメール無料レンタル