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【 2024/05/16 13:03 】
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Nanaimo River 我が主上には取り立ててお気に召されている鳥があり、北頬白鴨はその一つである。 先日の予の北頬白鴨目撃の報告が、天子の心に火を付け、北頬白鴨 斬り撮りの命を発せられた。 資料調査により、Nanaimo での目撃情報を入手した予は、28日、主上を従い奉りて北へと侵攻した。
 出陣当日、風雨激しく、遠征には決して望ましい状況ではなかった。 しかし、目的地へ付くと、神仏のお導きであろうか、空は見違えるように晴れ上がった。 左に示す絵は、ナナイモ川から遠望する街の姿である。



Buttertubs Marsh いくつかの有力な場所を見てまわるが、大きな収穫も得られぬまま、最も期待のかかる場所、"乳酪桶の沼"へと向かった。 
 情報にある通り、"乳酪桶の沼"は鴨たちに理想的な場所であった。 しかし、お目当ての北頬白鴨は、いない。 参考までに確認した種は、真鴨、アメリカ緋鳥、鈴鴨、頬白鴨、扇秋沙(おうぎあいさ)姫羽白(ひめはじろ)、そして四十雀雁であった。

House Finch 鴨だけでなく小鳥の類も豊富で、歌雀を筆頭に照椋鳥牴牾(てりむくどりもどき)羽衣鴉(はごろもがらす)など賑やかであり、メキシコ猿子(ましこ)のよい残像を切り撮ることができ、満足であった。

Pipers Lagoon しかし、時は刻一刻と過ぎ去ってゆく。 そして、あくまでも北頬白鴨が目的の天子は、その眉に失望の色を濃くしてゆく。 主命は、なんとしても果たさねば。
 残り少ない時間で期待を懸けた次の場所は"鴫の潟湖"。 頬白鴨の仲間は穏やかな海岸域を好むのではと思ってのことであったが、この予想が見事に的中した。 北頬白鴨が群でおるではないか! 安堵とともに、初めてじっくりと観察できる状況に我らの気分は一気に高まったのである。

Barrow2 実際、我らは非常に幸運であった。 北頬白鴨はメス4匹、オス2匹で群を構成していたが、オス同士の戦いから繁殖行動までを余すことなく我らに現してくれた。 特に、求愛の儀式から交尾そして交尾後の行動に至るまでの、一連の洗練された行動様式には感嘆させられたものである。 これら鴨たちの求愛行動については、後にぜひ本家のほうで紹介してゆきたいと思っておる。

Barrow3 何はともあれ、無事主命を果たしたことにより、余はまた余命を繋ぐことが出来たのである。 今回の遠征にあっては帝もいたく満足のご様子であり、主従共々、充実の一日であった。
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【 2006/01/30 13:36 】
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